2021.06.01
広告貸切電車は、その名の通り、電車内に設置された広告枠を全て貸し切る電車広告商品です。
圧倒的なジャック感によって、乗客へ強力にメッセージを届けることが可能になります。中づりやドア横広告のように全編成に掲出されるわけではないので、リーチを狙う施策には向いていませんが、最近はSNSなどを通じて話題性を喚起でき、情報の広がりが狙えます。またクリエイティブを工夫することで、各種のアプローチから告知ができますので、乗客に対しては深く情報を浸透できる可能性があります。広告到達率だけでは、図れない価値があります。
新商品の販売告知、商品の認知向上、大型イベントの案内、ブランディングなどを目的とした利用機会が多い広告メディアです。
利用できる電車広告の種類は鉄道会社局によって異なりますが、中づりのみを貸し切ったプランや、一部のメディアだけを貸切電車とする掲出方法もあります。
電車広告の特徴として、目的の駅に着くまで乗客は車内で一定の位置で待機しますので、一度目にした広告を最後まで読んでもらうのに十分な時間を確保することができます。
掲出期間は1週間以上での設定が多く、中期的な訴求展開に優れた電車広告となります。
JR東日本 山手線ADトレイン
都営地下鉄 メディアライナー
JR西日本 ADトレイン 環状線 323系
JR九州 ADトレイン 博多近郊電車(305系)
広告貸切電車は、電車内の広告面独占展開というメディアですので、広告のユニット(種類)別に多種、多様な表現やアプローチが可能になります。クリエイティブの工夫で、電車内の空間をイベント会場のようにできる、大変プロモーショナルなメディアです。最近は、車内映像メディアも増え、平面メディアだけでなく動画広告も独占することで、より多面的な展開ができるようになりました。
広告貸切電車は、①でお話ししたように、クリエイティビティの工夫により話題性を喚起することができるメディアです。話題性を喚起することで、SNSを通じて情報を拡散することができるため、SNS時代に、非常にマッチしたメディアだと言えます。
車体広告も組み合わせて、ヘッドマークなども加えることで、「○○号」というような形で電車自体をキャラクター化すれば、より話題性を喚起することができます。
広告貸切電車は鉄道会社局・路線を指定することで広告エリアを絞れます。沿線の駅ジャックや、沿線の流通とのタイアップなど、エリア全体を立体的にジャックする展開も可能です。
広告貸切電車は、設定編成数が少ないので、中づりやまど上のようにリーチを狙う展開には向いていません。例えばJR東日本の山手線で見ると、50編成中の1編成で、最大でも3編成までしか設定できないので、他の電車広告に比べると出会う確率が低いのが特徴です。
以前は接触率から、コストパフォーマンスが悪いという印象を持たれていましたが、スマートフォンとSNSの台頭で、情報拡散が望める環境になり、メディアの価値が上がりました。
事例
レゴジャパン、創立90周年を記念して山手線車両ジャックを実施!
最初のマス広告は首都圏車両内ジャック‼ WordPressテーマ「TCD」の認知拡大に向けた大胆な広告戦略に迫る
広告貸切電車は、全ての広告枠を利用しますので、強力な訴求効果が期待できます。
また、そのジャック感がもたらすインパクトから乗客に強力な印象を残すことが可能です。
広告貸切電車は、クリエイティビティを工夫することで、乗客に強力なインパクトを残すことができます。このインパクトによって話題性を喚起し、SNSなどを通じて情報拡散が起こり、バズ効果が生まれます。
貸し切った車内の電車広告全てをそれぞれ異なったデザインやコピーにするなどの工夫で、多くの情報を出すことができます。より深みのある情報を電車利用者に伝えることができるのが大きな特徴で、広告内容の理解浸透や販売促進、ブランディングだけでなく、乗客に強力な印象を残しメッセージ性の高い広告メディアとなります。
いかがでしたでしょうか。今回は広告貸切電車についてご紹介させていただきました。
本記事を読んで、広告貸切電車の魅力やメリットを少しでも多くの方に知っていただけたら幸いです。そして日頃何気なく利用している電車がより身近に、そして今まで以上に、さまざまな広告主がいろいろな目的に応じて広告を掲出していることに注目してもらえると嬉しいです。
広告貸切電車を出稿する際には、自社の商品・サービスと、他の広告メディアとの相性がとても重要だと思います。クリエイティブにも工夫が必要です。どんなメディアにも特性、強みや弱みが必ずあるので、どのメディアに掲出するのが最も効果が大きくなるのかをしっかり検討した上で出稿することが大切だと思います。
本記事を読んで、広告貸切電車に興味を持っていただき、ご不明な点がありましたらお気軽お問い合わせください。予算が少ない、どの路線に出稿したらよいか、どのようなメディアがあるかなど、悩んでおられるようでしたらまずはお問い合わせいただければ、最適な答えをお返しできると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。