ここでは日本の代表的なOOHメディアである、交通広告を中心に説明します。
OOHメディアは、都市生活者に効果的に届くメディアです。その具体的な効果を紹介します。
OOHメディアの特性として、まず、都市生活者へのリーチが挙げられます。特にテレビを観る余裕のない有職者や、ネットへのシフトが顕著な若者など、アクティブな生活者にリーチできるのが強みです。
2つ目の特性として、フリークエンシー(接触頻度)の高さが挙げられます。交通広告は、通勤・通学、外出など、生活者の移動プロセスに組み込まれた環境型メディアです。特に都市部においては、通勤・通学などで移動することが多く、電車および駅の利用頻度は極めて高くなっています。
ヒトは、移動中の場所・時間・状況によっても、行動原理や心理状態が変わります。移動空間においては、移動者のTPOに応じたコミュニケーションが可能であり、今の気持ちに訴えたり、気付きを与えることで、ターゲットはより「自分ゴト」と捉えやすくなります。
自宅でTVCMを見ていて、「この商品が欲しい」と思っても、わざわざ買いに出かけるのは面倒ですし、翌朝には忘れてしまっているかもしれません。
移動中に、電車内や駅構内などで広告に接触することで、商品のロゴやネーミングが頭に刷り込まれ、帰宅途中や外出先で立ち寄った店舗で、商品を再生・再認させることが可能です。
OOHメディアは、購買地点に近い場所でコンタクトするのでリーセンシー効果(購入直前に接触した広告が、購買行動やブランド・商品選択に影響を与える効果)が期待できます。
移動シーンで衝動的に生まれる消費のこと。
現代人の買い物の3分の1は移動中に決めていると言われていますが、OOHはその移動中に効率的に広告を届けられるツールです。
最近では手元のスマートフォンで撮ったOOHメディアがSNSを通じて二次的に拡散される効果も期待されています。
ユニークでインパクトのあるOOH(屋外・交通広告)は、SNS上などで共有され、拡散され、二次接触者を増やすこととなります。