2021.06.01
普段何気なく利用している電車のつり革。もちろん安全に電車に乗るための設備ですが、このつり革部分に広告が掲出されているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、つり革広告の特長や魅力をご紹介します。
その名前のとおり、電車内のつり革部分を使った広告スペースです。電鉄によっては「アドストラップ」と呼ばれることもあります。
つり革広告は広告面は小さいものの、立っている乗客の目線に近い距離でメッセージを発信できることが魅力です。一方、座っている乗客に対しては、ずらーーーっと並ぶ連続感でジャックしているような効果を生むことができます。
サイズや形状は、電鉄や路線などにより異なります。
<主な電鉄のつり革広告>
※作業費、納品形態についてはお問い合わせください。
つり革広告の特長は、なんといっても「小さいサイズなのに目立つ」ことでしょう。
乗客の目線に近い場所に設置されるため、自然と視界に入る視認性の高さが特長です。
形は四角、円柱、楕円など電鉄によってさまざまですが、他の電車内広告と比べると広告面積はとても小さいです。しかしながら、車両内にたくさんの数が連続して並ぶことで、独自の存在感が発揮されます。
つり革ネタをしていたマヂカルラブリー、ついにつり革広告に登場https://t.co/WM3nYjAIvm pic.twitter.com/fK6jXHiHSj
— お笑いナタリー (@owarai_natalie) November 2, 2021
都営大江戸線 12-161F/12-311F/12-381Fは12/19に放送のABCテレビ/テレビ朝日「M-1グランプリ2021」の吊革広告ジャック。M-1のつり革なんてはじめて見たけど過去にあったっけ…?って思ったら「つり革ネタ」にかかっているらしくなるほど。16Fは約2年振りに吊革広告車化。 pic.twitter.com/LEfh1vpT2z
— <は (@9000_Tc) November 26, 2021
ほかの車両メディアは「1両に1枚(1ヶ所)」を掲出することが多いため、その広告の近くにいる乗客の目にしか触れることができません。しかしつり革広告は「掲出する編成のほぼすべてのつり革」に掲出されるため、どの車両のどのドアから乗車しても接触できることができます(※優先席付近やドア付近は掲出できない場合があります)。
同時に、ジャック感によってすべての乗客に一定の印象を与えられるメリットもあります。
小田急線、つり革広告「不二家 ネクター」#ooh pic.twitter.com/0RTLBxv0Bn
— USNO (@sephiroticvm) June 26, 2020
京王線、つり革広告「ヘリオス酒造『くら』」#ヘリオス酒造 #ooh pic.twitter.com/WTow3hFwUi
— USNO (@sephiroticvm) February 20, 2021
京王線、つり革広告「亀屋万年堂『ナボナ』」#亀屋万年堂 #ナボナ #NAVONA #王貞治 #お菓子のホームラン王 #ooh pic.twitter.com/T0oaiZnD1L
— USNO (@sephiroticvm) February 20, 2021
つり革部分に広告商品の形や色を再現する、連続するつり革のひとつひとつに別々のメッセージやデザインを描く、表裏でクイズの出題と回答を書く、色違いのデザインを並べる、などなど、工夫次第で注目率をさらに高められます。
明日まで、
京都市営地下鉄「烏丸線」「東西線」の一部の電車でクーポン付つり革間広告を実施中です!出会えたらラッキー♪
ぜひ、クーポンをご利用ください。 pic.twitter.com/ECHOdwiDwQ— クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン 🍩 (@krispykremeJP) April 26, 2019
電車乗ったらコレ↓だったw
つり革の埴輪が電車に合わせてゆらゆらしてるの控えめに言って可愛いwww近鉄電車で「こふん列車」運行開始 百舌鳥・古市古墳群の世界遺産記念で – あべの経済新聞 https://t.co/MQfuTDVCI6 pic.twitter.com/7IrLrGyHwN
— とら (@verelapis1) January 30, 2021
ビジネスパーソンや学生など通勤・通学で頻繁に電車を利用するターゲットの移動中にずっと接触でき、くり返し訴求することができることが車両メディアの特長です。その反復効果から、商品やサービス名は乗客の心に自然と擦り込まれ、ブランディングに寄与します。
1編成単位で申込可能なことが多いため、比較的安価に実施できることも特長です。
また、二次元コード記載可の電鉄であれば、モバイルと連動した立体的な展開も可能です。
先述のとおり、つり革広告は電鉄や路線によって形・サイズが異なります。クリエイティブをほかの電鉄のつり革広告に流用することは困難なことが多いため、プランニング時点から、どの電鉄で実施するのかを熟考してデザイン制作を行うことが重要です。
いかがでしたか?
つり革広告は、広告サイズは小さいものの、車両内でジャック感を演出できるユニークなメディアです。
形、色、メッセージを工夫することで乗客とのコミュニケーションが生まれ、上手に活用すればSNSなどで拡散され、さらに広く認知を獲得することが期待できます。
みなさんも電車の中でおもしろいつり革広告を見つけたら、是非注目してみてください。