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2024.05.20

高砂熱学工業様の交通広告活用事例―目的は社名認知拡大とリクルーティング

  • CLIENT

    高砂熱学工業株式会社

  • AREA

    札幌・東京・大阪・名古屋・広島・博多

  • CASE

    車内サイネージ・駅サイネージ

高砂熱学工業 人物写真

こんにちは、Universal OOH編集部です。

高砂熱学工業様は空調設備事業を核に、建物環境のみならず、地球環境に貢献する「カーボンニュートラル事業」の基盤づくりに取り組み、さらに宇宙まで活躍の場を広げている会社です。
100周年を迎えるにあたりブランディングの一環として広告コミュニケーション活動を強化、交通広告へもご出稿されました。

今回はブランディング活動の狙い、その中での交通広告出稿の目的、効果について財務・IR統括部 コーポレート・コミュニケーション室 鎭目室長*(以下鎭目様)、成田課長代理(以下成田様)に、ジェイアール東日本企画営業担当濵邉、OOH担当の石塚がお話を伺いました。 *2024年3月末時点

宣伝部とは異なる広報・IRの視点からのブランディング戦略、コミュニケーション戦略の立案、実行について詳しくお話を伺うことが出来ましたのでぜひ最後までご一読ください。

創立100周年 変化し続ける高砂熱学工業

- 自己紹介をお願いします。

鎭目様 コーポレート・コミュニケーション室長の鎭目です。
    経理畑が長く、総務人事、情報システムを経て広報部(現コーポレート・コミュニケーション室)へ配属になりました。

成田様 同じくコーポレート・コミュニケーション室に所属しています。
    技術職で入社。現場監督として施工管理を経験し、設計部、ファシリティソリューション部の営業、
    DX推進本部を経て広報部(現コーポレート・コミュニケーション室)へ配属になりました。

- 財務・IR統括部 コーポレート・コミュニケーション室での業務を教えてください。

鎭目様 広報業務とIR業務を行っています。
    それと併せて弊社の100周年記念事業の企画・運営も担当しています。

空調設備からカーボンニュートラル、そして宇宙まで

- 高砂熱学工業とはどのような会社なのか教えていただけますか?

鎭目様  創立は1923年で、昨年100周年を迎えました。
     もともと日本に暖房と換気しかない時代に誕生したスタートアップ企業で、国産第一号のターボ冷凍機を株式会社荏原製作所と共同開発、
     以来空調設備工事およびその周辺分野を本業とし、技術の高度化に挑戦してきました。

     日本初の産業用クリーンルームの設計・施工、EVの蓄電池製造工程で必要になるドライルームシステムの開発、
     東京ドームの空気膜構造設計では技術提供やその施工などを行ってきました。

     最近は空調設備事業で培ってきた蓄熱技術を応用し、世界初の月面における水素・酸素生成に挑戦しています。
 
石塚   月面まで展開されているのはすごいですね。また、生活のいたるところに御社の技術が活用されていることを改めて認識しました。

社員一人ひとりが「環境クリエイター® 」

- 御社の広報・IR活動では「環境クリエイター」という言葉をよく目にしますが、こちらについて教えていただけますか。

鎭目様 「環境クリエイター」は弊社代表取締役社長の小島が2020年、社長に就任した際に掲げた言葉です。

    社員一人ひとりが、今まで培ってきた技術を基に「人々が暮らす建物環境だけではなく、地球環境にも貢献するためにはどうしたらよいか」
    を自ら考え、行動する「環境クリエイター」であってほしいという思いを込めています。

    理念体系でも、「環境クリエイター」は“Vision”に定義されています。

石塚  ビジョンに設定されているのは説得力がありますし、リクルーティングなど対外的にも分かりやすい言葉ですよね。

鎭目様 我々はメーカーではなく、エンジニアリング集団です。

    建物に空気調和設備を設計・施工することで、人々に快適な空間を提供するだけでなく、
    建設過程でのCO2削減や建物運用時の環境負荷低減にも取り組んできました。

    これからはそれに加えて、地球環境のカーボンニュートラルへ貢献することにも取り組んでいきます。
    そのような中で、社員一人ひとりが「環境クリエイター」として社会のお役に立てればと思っています。

石塚  今のご説明で「メーカーではなくエンジニアリング集団」であるということが、大変腑に落ちました。

100周年記念事業ではグループパーパスの策定、ブランディングの強化を実施

高砂熱学工業100周年

- 御社の100周年記念事業について教えていただけますか?

成田様 100周年記念事業ではグループパーパス(以降「パーパス」)の策定からブランディング強化まで幅広く取り組んできました。

    「環境クリエイター」を掲げた翌年の2021年に行動指針「TakasagoWay」が策定されましたが、
    それらの最上位の概念として「環境革新で、地球の未来をきりひらく。」というパーパスを策定し2023年5月にリリースしました。 
    
    パーパス策定にあたっては、社員の主体的な参加を主眼とした様々な施策を実施し、社員が感じている会社・社会への想いを集めながら、
    当社の“存在意義”について検討を重ねました。

    その過程で、全社員を対象にしたアンケート「企業ブランドに関する意識調査」を実施したところ、
    「企業理念の浸透度」や「市場からの評価」などはおおむねスコアが高い一方で、「社会からの見られ方」は低い結果でした。

    今や空調は無くてはならないインフラ的なもので、社会に貢献している自負がある一方、
    一般の人にはその価値やそれを創り出している高砂熱学の名前が十分に認知されていないということが
    社員のエンゲージメントを下げる一因にもなっていることが分かりました。

    この点は大きな課題ととらえており、ブランディングの強化は早急に取り組むことだと改めて認識しました。     

石塚  社員アンケートは、大変だったのではないですか?

成田様 そうですね。しかし回答率は7割超えと高い数字でした。併せて自由記述でもたくさんの意見が挙がりました。 
    この社員の声は原文のままリストにして経営層に渡していて、経営層も折に触れ読み返すものになっているようです。    

石塚  ワーキンググループのあとの広告出稿で、その反応や声はインナーから届いていますか…?

成田様 そうですね、昨年12月に実施した100周年事業全体のアンケートでブランディングについても様々な意見をもらいましたが、
    「もっと幅広くブランディングしてほしい」という比較的前向きな声が多かったです。

ブランディング戦略とコミュニケ―ション戦略

ブランディングの目的

- 今回のブランディングの目的を改めて教えていただけますか?

鎭目様 「一般生活者からの認知獲得」「リクルート対策」「社員エンゲージメント向上」です。
    私たちはBtoB企業で、業界内での一定の認知を獲得できているのですが、一般生活者からの認知は弱い面があります。
    今まで戦略的なブランディング活動は行っていませんでしたので100周年を機にブランディングを強化しようということになりました。

    社員自身はもちろんですが、社員の家族や友人から、例えば「お父さん、お母さんの会社だ!」のように、
    高砂熱学工業という名前を外で目にした反応や評価を社員が実感することは、エンゲージメントの向上にも寄与すると思っています。

    また、見られているという意識が生まれることで、社員に改めて「自分たちはどのような環境クリエイターなのだろう」
    と考えてもらうことも狙っています。いわゆるミラー効果ですね。

メディアミックス戦略

- メディアミックスの考え方を教えてください

成田様 先ほどのアンケート調査などを踏まえ、ますは自社の現在地を知るために外部機関を通して「共感度調査」を実施しました。
    それをもとに、企業認知~内容理解~共感までのロードマップ(4カ年計画)を作成しました。

    それに沿って、テレビCMのようにあらゆる層に広くリーチできるメディア、雑誌広告のようにターゲットをセグメントして
    深く訴求できるメディアなど、それぞれ特性を活かしたメディアミックスのマトリックスを作成しました。

濵邉  きちんと戦略を立てて出稿されていることが分かりました。
    ちなみに交通広告はどのような役割を担っているのでしょうか?

成田様 交通広告は一般の方々から広く認知を獲得するために効果的と考えています。
    また、毎日利用する駅や路線に出稿することで、刷り込み効果が期待できる点も魅力だと思っています。

交通広告の効果は? 

- 交通広告を実施した主な目的を教えてください。

成田様 「リクルート対策」が主な目的です。
    100周年事業のブランディング活動の勢いを継続させ採用強化につなげたいと考えました。

    3月1日がエントリー開始なのでそのタイミングに合わせて出稿を開始しました。
    つい最近まで大学生だった新入社員に交通広告の「どこだったら見る?」と聞いたところ
    「車両のここ(ドアの上に設置しているトレインチャンネル)ですね。移動中は自分が今どこの駅にいるのか見るので目に入ります。」
    という回答がありました。

    リアリティのある意見だと思い、その意見も踏まえて出稿場所を決めました。
    併せて、採用チームとも連携し、沿線に大学がたくさんある路線や、ターミナル駅にも出稿しています。

山手線に設置されている車内サイネージ「トレインチャンネル」

成田様  また最近の就職活動では「オヤカツ」「オヤカク」というキーワードも見逃せません。
    そういう意味でも、大学生の親世代にも広く見てもらえる交通広告は有効だなと思います。

濵邉  全国で1ヵ月に渡り車両サイネージと駅サイネージにご出稿いただきましたが、実施した効果はいかがでしたでしょうか?

成田様 おかげさまで、いろんな社員、またお客様からも「何回も見るよ」という声が挙がってきています。
    その中でもモニターがある車両が多く走る大都市圏の交通広告は強いなという印象です。

濵邉  ありがとうございます。

成田様 実際に社員から「家族や知り合いから『見たよ』と言われるのはエンゲージメント的にもよいね」と声をかけられました。

濵邉  まさに狙い通りですね。お子様も自分のパパやママが勤めている会社が出ていればうれしいですよね。

成田様 社内外から様々な反応をいただいており、出稿した媒体がドンピシャだったのかなと思います。
    今後、今回の出稿の効果検証も行い、つぎの施策に活かしていきたいと思っています。 
  
- かなりきめ細やかに対応していますね。

成田様 そうですね。ブランディングを本格的に実施したのは初めてだったので、社員からは「なぜ幅広くブランディングを行うのか?」
    という声も挙がってきています。よって施策を実施する都度、こういう目的でやるんだよという説明は必要だと思っています。

    そういう意味でも今後もきっちりと戦略を固めたうえで出稿するということを続けていきたいです。

jekiを選んだ理由

- 最後になぜ当社(jeki)を選んでいただいたのか教えていただけますか?

成田様 非常にきめ細やかな対応をしていただいたからです。
    当方の意向を踏まえ質問いただき、深堀していただいたことで、課題に沿った現実的なご提案をいただいたことが決め手です。
   
濵邉  お恥ずかしい限りです・・

まとめ

いかがでしたでしょうか? 

高砂熱学工業様が100周年を期に広報・IRの視点からきめ細やかにブランディング戦略、コミュニケーション戦略を立案、実行されていることが分かると思います。

合わせて、ブランディング戦略の中でも交通広告は様々な役割を担うことが出来るということをご理解いただけたのではないでしょうか?

当社ジェイアール東日本企画は、名前に「ジェイアール東日本」と付いておりますが、全国の交通広告を扱っています。
また、広告枠の買い付けのみならずコミュニケーション課題に沿って最適なプロモーション企画やメディアソリューションをご提案することも生業としています。

交通広告に関心があるけど、どのような目的で出稿したらいいのか分からない、他にどの様なことをすればいいのかなどお悩みの方がいらっしゃいましたらぜひ以下よりお問い合わせください。

最後までご精読ありがとうございました。

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