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2022.03.22

OOH(屋外・交通広告)だと広告を好きになってもらえる?誰でも簡単に活用可能!「ザイオンス効果(単純接触効果)」とは

OOHメディアによるザイオンス効果

Universal OOH 編集部

このコラムでは、「このマーケティング効果を得るための具体的手法は?」「その中での交通広告・OOHの役割・効果は?」といった交通広告・OOHを活用したマーケティングのコツをお届けいたします。
今回はザイオンス効果(単純接触効果)~誰でも簡単に活用可能な手法~について。このコラムを読んで、今までより少しでも交通広告・OOHに興味を持っていただければ幸いです。

ザイオンス効果(単純接触効果)をうまく使いこなせていますか?

 
皆さんは初対面の人とその後何回か会っているうちに、だんだんその人に対して好意を抱くようになったという経験はありませんか?それはザイオンス効果(単純接触効果)が働いたからかもしれません。

接触回数が増えるだけで好きになってもらえます

ザイオンス効果(単純接触効果)とは、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが1968年に発表し広まった理論で、発音によりザイアンス効果ともいわれます。もともと興味のなかったものや初めて目にするものも、接触回数を増やすことで好意的な印象が高まっていくという現象を表しています。

ザイオンス効果(単純接触効果)は誰でも簡単に活用可能

対象は人だけでなく、モノや音楽、WEB上での情報などのさまざまなサービスにも活用が可能です。意識的に接触回数を増やすだけで効果を得ることができるので、誰でも簡単に活用できる手法となっています。

ザイオンス効果(単純接触効果)の使用上の注意

とはいえ、この手法を使用するには注意すべき事柄もあります。

まず、ザイオンス効果(単純接触効果)は、基本的には接触回数が増えると好意度が高まっていくということですが、かといって接触回数に比例して好意度が永遠に高まり続けるということはありません。
ピークは10回でそれ以上は増加しないということが分かっています。ですので、まずは10回の接触機会をどのように持つかを考えて、戦略を構築すべきだと思います。

次に、ザイオンス効果(単純接触効果)はもともとマイナスの印象があったモノ・人などには効果を発揮しません。好きではない人から何回も接触されても好きになることは難しいですよね?
初対面の人や新商品などと初めて接触するとき、もともと知っていたが特に印象がなかったとき、そしてもともと悪い印象は持っていなかったが、さらに好きになってもらいたいときに活用すべき手法といえます。

ザイオンス効果(単純接触効果)は昔からさまざまなシーンで活用されてきました

ザイオンス効果(単純接触効果)は、実は昔から営業活動などさまざまなシーンで活用されてきました。
「御用聞き」や「とにかく足で稼ぐ」など営業マンがさまざまなきっかけを作ってお客さまと会う回数を増やすことを行ってきたのも、ザイオンス効果(単純接触効果)を期待してのものであるといえます。
同様の効果は、広告・コミュニケーション活動にも活用できます。今回はこのザイオンス効果(単純接触効果)の視点から、広告・コミュニケーション活動ついて考察したいと思います。

ザイオンス効果(単純接触効果)を得ることが広告・コミュニケーション活動の基本

 
マス広告、WEB広告・SNSなどを問わず、広告・コミュニケーション活動ではザイオンス効果(単純接触効果)を狙って戦略を立てているといっても過言ではないと思います。
適切なターゲットに、適切なタイミングで、適切な回数接触していただくことで商品・サービスを好きになってもらうことが大切で、如何に狙い通りに訴求できる広告計画を立てるかが重要となります。

統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)とは

現在はWEB・SNSなどの普及により情報爆発の時代といわれています。
巷にさまざまな情報があふれているため、TVCMを実施すればターゲットに確実に伝わるという時代ではありません。とはいえ商品によってはWEB広告・SNSだけでは新しいターゲットを振り向かせることは難しいかもしれません。当たり前ですが、各手法にはそれぞれの得意、不得意があるため、一つの手法にすべての役割を担わせるのではなく、適材適所に必要な手法を配置することが必要となります。これが統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)です。
これは狙ったターゲットの接触回数を効率よく増やし、ザイオンス効果(単純接触効果)を得るために必要なマーケティング手法であると思います。

私はざっくりとTVCMは効率的に短期間で多くの人に訴求するための手法、WEB広告・SNSは一人ひとりにカスタマイズした情報を訴求するための手法、交通広告はサラリーマン・OL・学生に繰り返し訴求するための手法であると認識しています。
ですので実際のプランニングに際しては、それぞれメディアの特性を踏まえ、各社のマーケティング目標に則った出稿計画を立てるべきであると考えます。

メディアごとのザイオンス効果

TVCMの場合

TVCMに出演しているタレントに親近感を覚えたり、思わずTVCMで流れている歌を口ずさんだりしたことはありませんか? これこそまさにTVCMのザイオンス効果(単純接触効果)です。TVCMは効率的に短期間で多くの人に訴求できる手法で、マスマーケティングの中心となるメディアといえます。

TVCMの取引には「タイムCM」「スポットCM」の2種類がありますが、ザイオンス効果(単純接触効果)的な側面からそれぞれの特徴を述べていきます。           

タイムCM

TV番組自体に提供することで、番組内に設定されているCM枠にて放映されます。           
例えば週1回放送される番組に提供すると、毎週必ず番組内で自社CMが放映されます。レギュラー番組は2クール(26週)単位での販売が基本ですので、その番組の視聴者は何回も接触することができます。まさにザイオンス効果(単純接触効果)を得るにはうってつけの手法です。

スポットCM

 期間、投下量、放送する時間帯のパターンを広告主が任意で設定し放映される枠です。
例えば新商品発売時などにさまざまな時間、局で同じCMを見るということはないでしょうか?
短期間に複数回TVCMに接触させることで、今まで自社商品・サービスを知らなかった人にも
訴求することができる、広くザイオンス効果(単純接触効果)を得ることを目的とした手法です。

テレビ広告

WEB広告・SNSの場合

WEB広告・SNSは、TVCMのように同じCMを一度に多数の人へ訴求をするだけではなく、
一人ひとりに向けてカスタマイズした情報を訴求することができる手法です。

テクノロジーの進化と共にさまざまな手法が開発されていますが、今回はザイオンス効果(単純接触効果)的に特に有効と思われる手法について述べていきます。

メールマガジン・SNS

例えば、新しいキャンプ用品が欲しくなり検索した結果、気に入ったテントが見つかったとします。今後も商品・キャンペーン情報が欲しいと思い、会員・お友だち登録をすると、メールマガジンやSNSから定期的に情報が来るようになります。メーカー側からは自社商品を気に入ってくれた上質な顧客に何回も訴求でき、ピンポイントでザイオンス効果(単純接触効果)を得ることができる手法といえます。

リターゲティング広告

一度自社サイトに訪れていただいた方は自社商品・サービスに興味がある可能性が高いため、別のサイトなどを訪れた際にも広告で自社商品・サービスを訴求する手法です。
購入を検討したけどやめた人、他社商品と迷っている人への最後のひと押しとして活用されます。こちらも購入確度が高いと思われる人へのザイオンス効果(単純接触効果)が期待できる手法です。
※今後サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)への規制が強まるため動向は要注意です。

Web広告やSNS広告

実は交通広告・OOHはザイオンス効果(複数接触効果)に優れたメディアなんです

自動的に複数回接触の効果が生まれ、好きになってもらえます

コロナ禍の影響でテレワークが中心になった方もいらっしゃると思いますが、それでも首都圏を中心とした大都市圏では通勤・通学で列車を利用される方が多数存在し、公共交通機関の利用者も徐々に回復してきています。
仮に週3日~5日、通勤・通学で列車を利用したとすると、合計で約週6回~10回列車に乗ることになります。その列車に広告を掲出するのが交通広告ですので、必然的に複数回接触するため、サラリーマン・OL・学生に繰り返し訴求でき、ザイオンス効果(単純接触効果)は高いといえます。
交通広告はどの手法もザイオンス効果(単純接触効果)が高いですが、その中でも期間が長く、特にザイオンス効果(単純接触効果)を得やすい手法をご紹介させていただきます。

鉄道イメージ

ザイオンス効果(単純接触効果)の高いメディア ①ステッカー広告

列車のドアやまどガラスに掲出されているステッカーをご覧になったことはありませんか?
これがステッカー広告です。掲出期間が1ヶ月と比較的長いスパンでの露出となるため1回掲出すると通勤・通学時に何回も目に入る可能性があります。
例えば、転職情報とか、予備校の案内とか、機能性飲料とか、「そういえば・・・」と思い出す商品・ブランドなどもあるのではないでしょうか?これも複数回接触によるザイオンス効果(単純接触効果)です。

ステッカー広告

ザイオンス効果(単純接触効果)の高いメディア ②サインボード

駅の線路の向こう側や駅の壁面などに掲出されている大きな広告看板がサインボードです。
JR東日本の場合、多くのサインボードは3ヶ月以上の掲出を条件としているため、半年、数年単位で掲出しているクライアントも多数いらっしゃいます。
ショッピングセンター、アパレルブランド、スポーツクラブ、クリニックなど地元に根差した施設などを中心にさまざまなクライアントにご利用いただいています。
駅を利用するたびに何回も目に入るため、ザイオンス効果(単純接触効果)の高い手法といえます。

サインボード

ザイオンス効果(単純接触効果)まとめ

ザイオンス効果(単純接触効果)とは、人やモノ・サービスに限らず何度も繰り返し接触することで、少しずつ興味・好意度が高まっていくという心理的効果です。
接触回数が増えると良い印象を与えることができるので、広告・コミュニケーション活動でも広く活用されています。

でも、ザイオンス効果(単純接触効果)はなんとなく分かったけど、「WEB広告・SNSしか実施してこなかった」「統合型マーケティングコミュニケーション(IMC)なんて分からない」
「交通広告・OOHの効果についてもっと知りたい」「そもそも交通広告の料金はいくらなの?」
などさまざまな疑問が多数あると思います。
そのようなときにはお気軽にお問い合わせください。

弊社は交通広告・OOHだけでなく、TVCM、WEB広告・SNSなどの専門家も多数在籍しています。後日、お問い合わせいただいた内容を踏まえ、弊社専門スタッフよりご連絡させていただきます。
もちろん、ご相談料は無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。(笑)

最後までご精読ありがとうございました。

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ライター Universal OOH 編集部

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