2022.04.08
30年間、OOH広告制作と向き合って、見えてきたことがあります。
jekiクリエイティブには、OOH広告制作の知見が蓄積されています。なぜなら、jekiが広告会社であると同時に、JR東日本の交通媒体を扱う媒体社であるから。そしてメインクライアントのJR東日本が、交通広告を多用する会社であるから。このコラムでは、「屋外・交通広告を使ってみたい」と考えている方々、あるいは、「他のメディアを使っているけど、もっとおもしろいメディアはないか」と探している方々へ、私たちが30年間の広告制作業務を通じて見出してきたOOHならではの魅力、そして使い方のコツをお知らせしていきます。
もちろん、このコラムに書かれていることが全てではありません。このコラムをヒントに、これまでにない新しいOOHの使い方や、見る人をあっと驚かせる表現が生まれ、駅や車内、街が、もっともっとにぎやかになれば幸いです。
コラム「屋外・交通広告があるじゃないか」は、全四回のシリーズです。
◎第一回
・OOH「ならでは」の魅力 その1 「ちょいとご近所のみなさん、聞いてくださいよ力」
・OOH「ならでは」の魅力 その2 「あさっての方向から弾が飛んでくる力」
◎第二回
・OOH「ならでは」の魅力 その3 「語り合う言霊の力」
・OOH「ならでは」の魅力 その4 「犬が西向きゃ、尾は東の力」
◎第三回
・OOH「使い方のコツ」 その1
◎第四回
・OOH「使い方のコツ」 その2
定量的な分析は、いろいろなところで書かれているので、クリエイティブの現場の視点で、ご紹介していきます。
さて、「屋外・交通広告があるじゃないか~クリエイティブの視点で、OOHの魅力とノウハウを大解剖!」第一回、第二回では、私たちが経験的に見出してきた、OOH「ならでは」の魅力をご紹介してきましたが、第三回、第四回では、もっと実践的に。テンポよく。「こういう時は、このメディア」と題して、広告制作やプランニングの場で役に立つ、メディア選びの定石をお知らせします。
もちろん、逆説的に、「このメディアでできることって、どんなアイデアがあるだろう」「なんだかアイデアが煮詰まっちゃったな」という時にも。ぜひお役立てください。
たとえば周年の記念日であったり、新商品の発売日であったり、「今日、この日」を意識して発信するなら中づりポスターです。中づりポスターは4日間など、短期枠で商品化されているケースが多く、また見る側も、週刊誌の中づり広告などになじみがあるため、「いま」の情報が出ていると無意識に理解しやすいためです。
商業施設のバーゲンやクリスマスのフェア、そして新規オープン、スポーツやビジネスショーといったイベントの開催なども、この視点で中づりポスターが選ばれているようです。
先ほど「その2」で、「登場感を出したいならジャック系」とお知らせしましたが、広告料金もそれなりにかかってしまいます。「もう少しコンパクトに、だけど登場感を」という場合、おすすめしたいのがつり革広告です。つり革広告は、立っている乗客の目の高さ。しかも連なってぶら下がっているので、なるべく色使いを絞ってデザインすると、ジャック感が意外と出せるメディアです。
「2次元コード付き」が可能な場合も増えているので、つり革広告ではアテンションを狙い、詳しい話はランディングページにつなぐなど、小さなメディアですが拡がりのある展開も可能ではないでしょうか。
TV-CMあるいはWEBの動画広告をメインにしているが、もう少しリーチの幅を拡げたい。そんな時に有効なのが車内サイネージではないでしょうか。さらに山手線などでは3画面が使えるまど上チャンネルも登場。3つの画面で静止画と動画を組み合せる、TV-CMの15秒で言えなかったことを左右の別画面で補完するなど、より表現の幅が拡がってきていることもポイントです。
TVは見るけどネットはあまり見ない、あるいはネットは見るけどTVはあまり見ない、どちらの人もカバーできるのが、車内サイネージの魅力です。
「その7」でお知らせしたように、特に車内サイネージが出たばかりの頃は、車内サイネージ=CMが流せるメディア、という理解がメインで、TV-CMの素材に字幕を付けて放映するパターンが主流でしたが、最近は乗客との接点が多いメディア、という捉え方をする広告主も増えているようです。ほかの車両メディアと比べ広告料金も高くなりますが、山手線で言えば、一車両につき8ヶ所ある扉の上で展開されるので、乗客カバー率も飛躍的に高くなります。女性専用車に特化して放映できる商品もあります。それらのことから、TV-CM素材の流用ではなく、車内サイネージの特性が活きる専用の素材を制作する広告主も多くなっているようです。
「その8」で「車内サイネージの特性が活きる専用の素材」という言い方をしましたが、TV-CMの制作と大きく異なる、車内サイネージ用クリエイティブの大きな流れ。それは、プレゼンテーションをするように、写真でも文章でもグラフでもマンガでも、もちろん動画でも。さまざまな表現手法を組み合わせ、詳しい情報を分かりやすい順番で平易に伝えるタイプの素材です。
たとえば新しい発想で生まれたこれまでにないようなサービスの紹介や、新商品の優位性を訴求したい場合などにも有効です。注意して見ていると、このタイプの使い方が少しずつ増えてきているようにも見受けられます。
たとえば理系の優秀な学生を採用したい企業が、お目当ての大学最寄り駅で。たとえば新しいファッションブランドが、ファッション感度の高い街の最寄り駅で。この手法は、非常に伝統的であり、かつ効率の良い方法です。
ここに挙げた例はいずれも「最寄り駅」に注目した言わば2次元発想ですが、ほかにも、たとえばターゲットの集まるビッグイベントがあるなら、そのイベントが行われるスタジアムの「最寄り駅」で、そのイベントの期間だけ集中的に、など。当たり前と言えば当たり前ですが、時間軸を取り入れる方法もおススメです。
あるいはBtoBのビジネスショー。ショー本体への出展費用は節約しつつ、会場最寄り駅のサイネージを使って来場者に自社商品を訴求する、そんな立体的なアプローチを組んでいる広告主もあるようです。
今回のコラムでは、さまざまなメディアの広告制作に携わる中で、私たちが経験的に感じとってきた「OOH 使い方のコツ」をご紹介しました。しかし、毎度、こちらでお知らせしているように、ここで発信していることが全てである、などということは絶対にありません。むしろ、ここでお知らせしたことをヒントにしていただき、もっとユニークな表現や使い方が生まれることを願っています。
いままでのOOHにはなかった、誰も見たことのない新しいアイデアを開発し、OOHの新しい魅力や使い方を生み出すのはあなたかもしれません。「こんなことできないかな。」「こんなことを考えているんだけど、どんなメディアが有利だろう。」などなど。気になることがあれば、ぜひ当サイトのお問い合わせからお気軽にアクセスしてみてください。
残る「屋外・交通広告があるじゃないか」第四回では、OOH「使い方のコツ」 その2をご紹介します。次回をお楽しみに。
気になる続きは以下から!OOHの魅力、徹底的に解説します。
屋外・交通広告があるじゃないか 第一回へのリンク
屋外・交通広告があるじゃないか 第二回へのリンク
屋外・交通広告があるじゃないか 第四回へのリンク
ご精読ありがとうございました。
掲載媒体
中づり
エリア
-
路線
首都圏 JR東日本
掲出期間
7日(1週間)
料金(税別)
23,136,000円
掲載媒体
まど上
エリア
-
路線
首都圏 JR東日本
掲出期間
14日(2週間)
料金(税別)
17,325,000円
掲載媒体
車内サイネージ
エリア
-
路線
首都圏 JR東日本
掲出期間
7日(1週間)
料金(税別)
4,800,000円
掲載媒体
車内サイネージ
エリア
-
路線
JR東日本 山手線
掲出期間
7日(1週間)
料金(税別)
2,000,000円
掲載媒体
駅構内サイネージ
エリア
新宿
駅・周辺
新宿
掲出期間
7日(1週間)
料金(税別)
11,000,000円
掲載媒体
駅構内サイネージ
エリア
秋葉原
駅・周辺
赤羽
掲出期間
7日(1週間)
料金(税別)
2,150,000円